12時の鐘が鳴る頃に…

様々な言葉も一緒にかけられる。

綺麗だの、魅力的だったの、凄かっただの。

極めつけは相手は誰だの、と。


相手なんて、一人しかあり得ないじゃない。

貴方たちが勝手に決めて、一緒にやることになった彼。そう。


「何してんの?」


…原口くんしか居ない。ふぅ、と耳元に息が吹きかかる。

後ろから抱かれているのか温もりに包まれた感覚。私のではない悲鳴が響く。

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