12時の鐘が鳴る頃に…

「「原口様!?」」


クラスメイトたちの声が重なる。それは驚きを含んだ大きな声。


「うるさ…」


原口くんの吐息混じりの声が耳を掠める。

驚くクラスメイトたちの中に一人違う反応の方が居た。

そう、原口くんの名前を呟いたひなさん。


「雛姫、久しぶりだな」


原口くんが言う。もう、何が何やら。

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