12時の鐘が鳴る頃に…
「良いかしら、田辺さん。貴方はクラスの代表なのですから、私たちに恥をかかせない様に下さいましね」
「貴方を見込んでの代表ですのよ。さぞかし、素晴らしいダンスを披露して下さるわよね?」
おほほほ。と高笑いを響かせるボス二人。
裏の顔が見えるわ、見える。あれでしょう。
私のことが妬ましいのでしょう?
ひなさんに誘われた私が。断った私が。
ひなさんは数ある大企業の一つ、伊集院財閥の令嬢なのです。
彼女の家に取り入ろうと、日々奮闘しているみたいですけど、見事撃沈。
空回りもいいところ。