12時の鐘が鳴る頃に…

私の後ろを歩く彼。そんな彼の姿をチラッと盗み見る。

端正な顔立ちはやはり庶民には見えない。

でも、この店に来るくらいだから庶民だと信じるけど。


「何ですか?」

「い、いえ…っ!何でもないです…」


どうやら顔を見ていたことに気付かれたようだ。

彼が怪訝そうに私のことを見ている。ああ、ごめんなさい!もう見ないから。

…多分。これは見るフラグです。だって、気になるもんっ!

余りにも似すぎていて…やっぱり、同一人物説は否めません!

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