エイエン
昼休み
「晴!屋上行くぞ!」
「分かってる。」
佑樹に呼び出されて屋上に向かう。
その間ずっとロボットの話。
正直聞きあきた。
「ロボットの話はもういいよ。」
「えー!これから熱く語ろうと思ってたのにー。」
危なかった。
熱く語りだしたら絶対に止まらない。
暑いな…
ロボットなんて…
人間だけでいいじゃないか。
「そうだ、今日晴ん家遊びに行ってもいいか?」
「あー、今日は用事あるからムリなんだ。」
「そっかー。仕方ないな!」
佑樹はうちの常連客みたいになりつつある。
週に一回は必ず来る。
「佑樹ん家はいつも弁当だよな。」
「今更だな!母さんが必ず作っておくんだよ。」
母さんか…
オレの今の母親は本当の母親じゃない。
オレが8歳の時に離婚して、10歳の時に新しい母親が出来た。
正直、まだ慣れてない。
どこか他人行儀なところがある。
「お前はいつも買い弁だよな。作ってもらえば………ごめん。」
「いんだよ、それの方が今更だろ。」
「もっと仲良くしろよー!」
「大きなお世話だよ。」