エイエン
「晴、佑樹!」
「郁。」
「一緒に食べてもいいでしょ?」
「いいよ!」
オレの推測でしかないが、多分、佑樹は郁が好きだ。
2年ぐらい前から態度がコロッと変わった。
早くくっつけばいいのに。
「晴ってさ、ロボットに興味ある?」
「あると思うか?」
「うーん…少しは興味ありそう!」
「残念。全く興味ない。」
朝からロボットしか話題がないのかよ。
「えー、今はロボットの時代だよ?」
「勝手に言っててくれ。オレは戻る。」
「ちょっと!私まだ食べてないんだけど!」
「佑樹と食べてればいいだろ。」
さっさと教室に戻ろうとする。
が、5時間目が古文だと思いだし中庭に向かう。
中庭は割りとサボりには快適でバレない。
芝生だから背中が痛くなるわけでもないし。
中庭のはじっこに寝転がってそのまま眠ってしまった。
気づけば5時間目なんてとっくに終わって、放課後の部活になっていた。