三つ子の最強伝説
三つ子は今日から高校生★
私の名前は柚木 帝(ゆずき みかど)。
15歳。
「おーい、朝だぞー?早く起きないと朝ご飯あげないよー?しかも遅刻す「わーっ!目覚ましがぁぁぁ!誰!?目覚まし時計の設定解除したの誰ぇー!?」」
んで、今ちょーうるさい声で私の声をかき消したのが三つ子の姉。
柚木 命(ゆずき みこと)。
「マジで誰っ!?私の目覚ましぃぃぃ!ナゼだぁ!」
ベッドの上にへたり込んで目覚まし抱えて、なにやってんだか。
「ってか、今日その目覚ましなってたよ。うるさかったから止めたけど」
そんでもって、目覚ましを止めた張本人で三つ子の妹
柚木 雅(ゆずき みやび)。
お前か、お前だったのか。犯人は。
命がこんなにうるさいのに、雅はのんきにベッドに寝ころんだまま、毛布をかけ直している。
「え゛ぇ!マジか!」
命が雅の方を向く。素晴らしく速く。
「ま~じまじ。明日からは目覚セットせずに寝てね。うるさいから!」
雅は未だに布団の中。
命を見向きもしない。
「なぬおー!じゃあ私はどうやって起きればいいんだよ!雅が起こしてくれるわけ!?」
目覚まし時計を投げようとしながら怒鳴る命。
やめてくれ、壊れるじゃないか目覚ましが。
高かったんだぞ、爆音機能を足したら。
「んなわけなかろう」
枕でガードの準備を始める雅。
「ムッキー!雅ぃ!こ「はいはい、ケンカおしまい。今日から学校なんだから早く準備して」…、はーい」
目覚ましが危なかったから止めた。
助かってよかったよ。爆音クン。