早急に恋に落ちて下さい!
「ツグミったらまたそんなこと言って──まさか、そんなあてでもあるの?」
身を乗り出して聞いてくるかずちやんにけおとされて、
「へっ…無いわよ。残念ながら…でも神様が導いてくれるから大丈夫!」
正直な気持ちをポロリと言ってしまった。
私の返事に息が止まったように動かなかったかずちやんが、黙ったままスッと座って私をじっと見つめた。
「ツグミ、あなたその考え痛いわよ」
そう言って、お茶を一口飲んで
「30を超えた女に、運命的な出逢いなんて無いわよ」
また一口お茶を飲んでさ
「人生80年。もう、3分のIは過ぎちゃったのよ?ピチピチという若さにはほど遠いの」
冷めた目で私を見るかずちやん