早急に恋に落ちて下さい!
じっと見つめられて、目のやり場に困ってしまった。
だいたい私なんかのどこが気に入ったんだろう…
可愛いなんて…………
「…」
思い返すだけで、のぼせてしまいそうだ。
あたふたしながら部屋の方をちらりと見やると、おばあちゃんがにやにやしながらこっちを見ているのが見えた。
「…」
してやったり!みたいな笑顔。
しゃくだけど
私も年貢の納め時なのかな…
このまま、おばあちゃんに任せればとんとん拍子に話は進んで行くんだろう…
なんといったって、相手が乗り気のようだし…
私もお見合いは何回かした(させられた)けれど、こんな素敵な人も気に入られたこともなかった。
「…」
もしかしたら、最後なのかも───