早急に恋に落ちて下さい!
私の悲鳴に固まったように動かなくなった王子─
だんだんと顔色が悪くなっていった…ように感じた。
そして、いきなり
「ひどいっ!…ツグねぇちゃん…俺のこと忘れたの…」
悲しそうな表情で私に訴えてきた。
忘れました。と言いかけて“ツグねぇちゃん”の声で記憶が鮮明に蘇って………
まさか
まさかだよ…
「…みっくん?」
途端、王子の最高級の笑みに磨きがかかった。
それは眩しくて目を細めたぐらいで…
「ツグねぇちゃん~~~!!」
両腕を広げて王子、もとい、みっくんが近づいて来る。
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