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みっちり説教をされた後､ようやく席に着くことができた｡



「真智～｡これで何回目～？」


「ごっ､５回目です…｡」



席に着くと､隣に座っている大倉亜沙美(ｵｵｸﾗ ｱｻﾐ)が意地悪気な笑みを浮かべて､頬杖をつきながら話し掛けてきた｡



亜沙美は近所に住む私の幼なじみ｡


私より背が低くて､大きな猫っぽい目に､長い黒髪のパーマがよく似合う可愛い女の子｡


性格はとても意地悪な小悪魔だけど｡



でも可愛いから憎めないんだよね～！



「仕方ないだろ！真智は家事をしなきゃなんねぇんだから！」


「武蔵！」



すると､今度は私の前に座っている､神宮寺武蔵(ｼﾞﾝｸﾞｳｼﾞ ﾑｻｼ)が私と亜沙美を見て言った｡



武蔵も亜沙美と同じ､近所に住む幼なじみ｡


赤茶色な髪を上半分だけ結んでいるのが特徴で､背が高い男の子｡


武蔵の家は昔から代々伝わる空手道場で､武蔵は空手を始め､柔道や剣道､少林寺までできちゃうんだ！



「はっ？そんなのあんたに言われなくてもわかってるっつ～の｡ねぇ､流唯？」


「クス｡そうだね｡」　


「るっ､流唯まで何だよ！」



そして亜沙美の前に座っている"流唯"と呼ばれた男の子は､風間流唯(ｶｻﾞﾏ ﾙｲ)｡　

実は流唯も私の近所に住む幼なじみ｡


サラサラとした茶色の髪､外国人並の綺麗な顔つきで亜沙美の彼氏｡



だから周りも流唯と亜沙美は美男美女カップルとして認めているので何も言えない｡



そんな私達は､昔からずっと仲良しな幼なじみなのです｡