Sweet Heart
「お客様?」
「そうだよ!我が社の社長、五十嵐さんだ。」
「こんにちは!五十嵐努です!」
へぇ~。
お父さんの会社の社長さんね~!
………んっ?
「しゃっ、しゃちょ…!?「まぁ、あがってくれ!」
「お邪魔しま~す!」
動揺する私の言葉を遮って、お父さんと会社の社長である五十嵐さんは家へあがった。
ちょっと待って!
何でお父さんと社長さんが知り合いなの!?
何で社長さんが家に来てるの!?
それと社長さんと話したいことは何の関係があるの!?
私の頭の中では?マークがグルグルと回っていた。
「いただきま~す!」
「どっ、どうぞ…」
今私の目の前には社長の五十嵐さんが座っている…。
まず社長が私の家でしかも私の目の前で更に私の作った料理を食べているなんてあり得ない光景。
それにしても…社長って言ったら、お堅いイメージがあったのに…。
まるでお気楽なお父さんみたい…。
「さすが真智ちゃん!純子さんと似て可愛いし、料理もうまいね!」
すると社長さんが満面の笑顔で私に話し掛けてきた。