Sweet Heart
 


そんなこんなで、武蔵を好きなだけ怒らせると、武蔵もようやく落ちつき、俺を見て本題に移った



「お前さ、面倒くさがりなのはわかるけど文化祭の準備に協力しろよ」


「無理。そういうのダルいから嫌いなんだよ」


「ダルいってな…そんなこと言ってるとクラスの連中から嫌われるぞ」



いくら説得しても言うことを聞かない俺に、さすがの武蔵も呆れてため息を吐く



学校行事とか面倒くさい、昔からちゃんと参加もしたことがないし


別に準備に協力しなかったからってクラスの連中に嫌われてもどうってことない…



俺は前の学校でも小学校や中学校の時も、独りでいることが多かった


団体行動も苦手だし、独りでいるのも気楽にいられる



今さら真智や武蔵、流唯に亜沙美以外のクラスの連中とも仲良くしたいと思わない



だから武蔵の言葉なんかに俺は危機感を感じない…



「葵ってさ、本当は俺と武蔵とも仲良くするつもりなかったんじゃない?」


「なっ!何言いんだすんだよ、流唯!」



すると突然流唯から予想外のことを言われて、流唯に視線を向けた



武蔵は慌てた様子で流唯を見てるけど、当の本人は何を考えているのかわからないような笑顔を浮かべていた


そんな流唯に俺は、



「はっ…。そうだよ。だから何だ?」



不適な笑みで流唯に言い返した




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