Sweet Heart
 


止められたのは良いものの…。


実際目の前で不良2人組を見ると怖すぎるよ~!



「何だ?じゃあ、あんたが代わりに金くれるのかよ?」


「えっ!?そう言う訳じゃ…って、ちょっと!」



何と私が不良達に迫られている時、先程まで絡まれていた男の子は隙を見て逃げ出してしまった。



嘘!私は守ろうとしたのに…


逃げられたー!



「…で、あの男逃げちまったし…。」


「どうすんの、あんた?」


「どっ…どうしましょ~?」



窮地に追い込まれた鼠とは今みたいな場面のことをいうのだろうか…。


追い込まれた鼠のような私を、不良達が猫のように鋭い目つきで見つめる。



ここちゃんは怯えてるし…


どうしよー!




絶体絶命と思った…その時━…




━ドカッ!



「なっ、何だ!?」


「へっ!?」



不良の1人が何かに飛ばされたように、激しく前へ倒れ込んだ。



あまりの突然な出来事に、私ともう1人の不良は目を丸くして驚く。



一体何が起きたの!?



「ヒーローマンだ!」



すると状況が読めない私をよそに、ここちゃんは目を輝かせて、叫びながら何かを指さした。



私はここちゃんが指さす方向に視線を向ける。





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