Sweet Heart
第3話 転校生!?
今日は月曜日。
って言うわけで、また学校が始まります!
「葵君!起きて!」
「ん~…。」
時計の針が7時を回った頃、私はソファの上で眠る葵君を起こそうとしたが…
一向に起きる気配なし。
何となくだけど、葵君の寝起きって悪そう…。
結構、短気だし。
「葵君も学校行かないといけないんでしょ?遅刻するよ!」
私はお父さんを起こすように、必死に葵君を揺さぶる。
すると
━グイッ
「ひゃあ!」
突然、葵君に腕を引っ張られ、胸の中に飛び込んでしまった。
今、葵君に抱きしめられている体勢です。
力強すぎて、もがいてもビクともしない~!
葵君、今どんな夢見てんだろう…?
もしプロレスの夢なんか見てたら…
殺される!
「おっ、起きてよ!」
「…やだ。」
葵君の胸板を叩いて声を掛けるが、葵君は寝ぼけているせいで、私の耳元で囁く。
低くて甘い声が私の耳をくすぐる。
もう我慢の限界だ~!
「良い加減にしないと本気で起こるよ!」
ついに私は葵君の胸板を押して、大声で怒った。