Sweet Heart
これでようやく起きてくれる…
そう油断していた、その時…
「…わかったよ。」
━チュッ…
「なっ、なっ…!」
私はいきなり抱きしめられ、頬にキスされ、
葵君は再びソファへ倒れて、眠ってしまった。
「何すんのー!」
━ドカッ!
「ごっ、ごめんね…。」
「いや、俺の方こそ悪かった。」
しばらくして、私と葵君は向かい合わせになって朝食を食べ始めた。
なぜお互いが謝っているのかと言うと
私は跡形がつく位、葵君の頬を思いきりグーで殴ったからで、
葵君は私に寝ぼけてキスをしたからだ(本人は全く覚えていないらしい…)
男の子にキスなんかされたことなかったから驚いちゃった…。
それに葵君って寝ぼけてる時は、甘えん坊なんだ…。
いろいろと朝からドキドキしちゃったよ…。
「…話は変わるけど、真智の学校ってここから近いの?」
「えっ!?私の学校?」
そんな気まずい空気を変えてくれた葵君は、私の学校について聞いてきた。
「近いよ。ここからだと徒歩で15分位かな?でも何で?」
私は不思議に思い、頭を傾げて質問した。