Sweet Heart
 


亜沙美はキツいな…。もう少し優しい言葉で話してあげたら良いのに。



「亜沙美、怒る気持ちはわかるけど、もうすぐ先生が来るから席に着こう。」


「そうね。」



流唯は優しく亜沙美を宥めると、亜沙美は素直に席へ着く。


流唯が亜沙美の彼氏で良かったよ…。



私はソッと胸を撫でおろし、同じように自分の席に着いた。




…そりゃ、初めて会ったばかりだし、武蔵もなかなか心を開けないんだね。


とりあえず今はまだ見守るしかないか。



━ガラッ


「日直、号令!」


「起立!」



席に着いてからすぐに担任の花井先生が教室へ来た。


みんなは日直の号令に合わせて礼をすると、そのまま着席をする。



「えっと…早速だが、転校生を紹介する!」


「えっ!転校生が来るなんて知らなかった!」


「男子、女子どっち~?」


「はいはい、静かにしろ~」



花井先生の言葉に、クラス中が騒ぎ始める。

花井先生はそんなクラスの様子に半ば呆れながら静かにするように命令した。



「じゃあ転校生を紹介する。五十嵐、入れ。」



えっ…?今五十嵐って…




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