Sweet Heart
 


「おい。」


「あっ、はい!」



ヒーローマン(偽)とここちゃんを見ていると、突然私はヒーローマン(偽)に話し掛けられた。


思わず大声で返事をしちゃったよ…。



「もう危ないことに首突っ込むなよ。」


「はい…。」



ヒーローマン(偽)の私に対する態度はここちゃんの接し方とは違って冷たく感じた。



私…何か変なことしたかな?



「ねぇ!早く行かないと遅刻しちゃう~!」


「うわっ!本当だ!急ごう!」



ここちゃんに言われて時計を見ると、幼稚園にも遅刻しそうになっていたことに気づき、


慌ててここちゃんの手を引っ張って、幼稚園に向かって走った。




「………。」



そんな私の後ろ姿をヒーローマン(偽)が黙って見つめていたことには気づかずに…。






















━数十分後…



「榎本、また遅刻か~。」


「すいません!」



ここちゃんは無事に遅刻せずに幼稚園まで送れたのに、肝心な私が遅刻をしてしまった。



なので只今,いつものように担任の花井大介先生(35歳 既婚)にみんなの前で説教中…。



これで5回目位だ~!




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