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第４話 嵐は突然に

　


葵君が転校して来てからしばらく日が経ち､


武蔵や亜沙美､流唯ともすっかり仲良くやっていて毎日が楽しそうです｡



あっ､でもまだ少し他のクラスメートとは馴染めてないかな？



まぁ､今はまだだめかもしれないけど､葵君ならいずれみんなとも仲良くなれると思う｡



とにかく､私も葵君が来てから毎日が更に楽しく感じてます！



「約束の彼は今どうしてるかな？」



私はネックレスに通した半分しかないクローバーのリングを見た｡



約束の彼…私が幼い頃に結婚を約束した男の子｡



あなたは今どこで何をしていますか？


私は相変わらず幸せな毎日を送っています｡



あなたも幸せな毎日を過ごしてたら良いな…｡




そんなことを願いながらネックレスを拳の中に入れて軽く握りしめた｡



━ガチャッ…


「ただいま…｡」


「あっ､おかえり～！」



するとドアが開く音がし､葵君が学校から帰って来た｡



「何かひどく疲れてるみたいだけどどうしたの？」


「どうしたもこうしたもねぇよ…｡」



ぐったりとした顔をしながら､葵君は思いきりソファに座り込んだ｡