ピエロなあなた
こうしてTAKUさんと話をしているのが、夢みたいで嬉しい。TAKUさんは何とも思っていないだろうなー。でもあたしにとっては、近いようで遠い存在なんだ。すぐそばでパフォーマンスを見ることはできる。パフォーマンスは幻想的で、この広い街中でTAKUさんとあたしだけしかいないような、そんな錯覚を起こすくらいなんだ。そんな時はすごく近いの。でもファンは多くて、楽しそうに話してる姿を見ると、すっごくすっごく遠く感じるんだ。
「俺は川口拓斗。」
考えごとをしていたら、いきなりTAKUさんから言われて驚いた。それって…。
「TAKUさんの本名?」
クスッて笑って、あたしの頭を撫でながら、あなたは言うの。
「本名に決まってんだろ?でも他の人には内緒にしていろよ。」
もちろん他の人には言わないよ。TAKUさんとあたしだけの秘密ができたのが、すっごく嬉しかったし、それだけでも近づけたように思えた。
「俺は川口拓斗。」
考えごとをしていたら、いきなりTAKUさんから言われて驚いた。それって…。
「TAKUさんの本名?」
クスッて笑って、あたしの頭を撫でながら、あなたは言うの。
「本名に決まってんだろ?でも他の人には内緒にしていろよ。」
もちろん他の人には言わないよ。TAKUさんとあたしだけの秘密ができたのが、すっごく嬉しかったし、それだけでも近づけたように思えた。