ピエロなあなた
「のぞみちゃん、かわいいなー。」


そう言って、TAKUさんはあたしの頭を撫でた。それじゃまるで、ちびっ子みたいじゃない。TAKUさんよりも年下だから、仕方ないのかもしれないけれど、あたしは子供じゃないよ。もちろんまだ二十歳じゃないから、お酒も飲めない年齢だけど、それでもあたしは子供じゃないもん。


「TAKUさん、あたしを子供扱いしたでしょ。ひどーい!」


「いや、マジでかわいかったからさ。顔真っ赤だし。(笑)」


だって子供扱いだったとしても、好きな人から『かわいい』って言われたら、すごく嬉しいもん。顔だって真っ赤になっちゃうよ。すごく照れるもん。恥ずかしいもん。


<カズヤ:それって恋じゃねーの?>


いつだったかのチャットで、カズヤに言われた言葉を思い出した。うん。今は認めるよ。もうはっきりわかったんだー。

あたし、恋しているよ。



あたし、TAKUさんが大好き。






あたし、川口拓斗さんが大好き!!!










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