おいでよ、嘘つきさん。
メリッサは息を整え話します。
「コマデリって、いつも何時にきてるの?私が先に着いた事ないんだもん」
『だいたい、1時間前くらいかなぁ。分からないよ、何となく来ているから』
「え!?そんなに早く!じゃ、約束時間を17時にしよう」
『ううん。18時で良いよ。その方が、ゆっくりできるから良いよ』
メリッサは少し呆れました。コマデリはのんびりし過ぎだからです。とにかく、メリッサは計画の話しをしたかったので、先に進めようと思いお菓子の箱を渡しました。
『メリッサありがとう!シナモンドーナッツだ。僕、これ大好きだよ。メリッサも一緒に食べよう』
「ありがとう。所で、コマデリ準備は進んでる?」
『美味しいなぁ。え?何の準備?』
「ちょっと!まさか、忘れたの!?」
『あ〜、町を出る準備だね。うん、しているよ』
「呆れた。まぁ、いいわ。私ね、考えてたんだけど町を出るには門を通らないといけないでしょ?」
『うん。門は一個だけだよね。あそこを通らないと駄目だ』
「そうなのよ。問題はそこ!18才以下は出ちゃだめって決められてるんだもん」
『しかも、門番もいるしね』
「そう!大人が同伴なら出れるんだけど。協力してくれる大人なんていないもん」
『門番の人って、怖くて有名だよ。強そうな男の人が2人いて、声も大きいんだって。絶対に勝てないよ』
「うん。力じゃ絶対勝てないわ。でも、間違いなく狂っているはずだから上手く騙せれば良いんだけど…」
『メリッサは頭良いから、いけるよ。あ〜ぁ、ドーナッツ無くなっちゃった』
「もう!ドーナッツくらい、また作ったげるわよ!そんな事より計画を…」
メリッサはコマデリを見つめました。コマデリは12才には見えないくらい身長が高く、メリッサと並ぶと大人と子供に見えるのです。メリッサは目が輝きました。
「コマデリ!私たち2人なら門番を騙せるわ!」
『うわぁ。いきなり大声出さないでよ、ビックリするだろ』
「コマデリが大人役をしてくれればね!」
『え、僕が大人?』
「コマデリと私が並ぶと、大人と子供に見えるからよ。門番なんて簡単に騙せちゃう」
『無理だと思うな〜』
メリッサは頭にきました。コマデリは否定ばかりして、少しも協力的ではないからです。
「無理じゃない!コマデリ、ちょっとはヤル気を見せてよね」
『だってさ、門番は色々と質問してくるんだよ?僕の頭じゃ無理だよ』
「だから、私がいるんじゃない!」
『メリッサだけは町を出れるかもね』
「もう!今日は終わり!」
メリッサは怒ってしまいました。コマデリのヤル気の無さと、のんびりとして真剣さが伝わってこない雰囲気に我慢できなくなったのです。
「明日は、もっと真剣な気持ちで来なさいよ!」
メリッサはコマデリに言うと、家へと帰ってしまいました。
「コマデリって、いつも何時にきてるの?私が先に着いた事ないんだもん」
『だいたい、1時間前くらいかなぁ。分からないよ、何となく来ているから』
「え!?そんなに早く!じゃ、約束時間を17時にしよう」
『ううん。18時で良いよ。その方が、ゆっくりできるから良いよ』
メリッサは少し呆れました。コマデリはのんびりし過ぎだからです。とにかく、メリッサは計画の話しをしたかったので、先に進めようと思いお菓子の箱を渡しました。
『メリッサありがとう!シナモンドーナッツだ。僕、これ大好きだよ。メリッサも一緒に食べよう』
「ありがとう。所で、コマデリ準備は進んでる?」
『美味しいなぁ。え?何の準備?』
「ちょっと!まさか、忘れたの!?」
『あ〜、町を出る準備だね。うん、しているよ』
「呆れた。まぁ、いいわ。私ね、考えてたんだけど町を出るには門を通らないといけないでしょ?」
『うん。門は一個だけだよね。あそこを通らないと駄目だ』
「そうなのよ。問題はそこ!18才以下は出ちゃだめって決められてるんだもん」
『しかも、門番もいるしね』
「そう!大人が同伴なら出れるんだけど。協力してくれる大人なんていないもん」
『門番の人って、怖くて有名だよ。強そうな男の人が2人いて、声も大きいんだって。絶対に勝てないよ』
「うん。力じゃ絶対勝てないわ。でも、間違いなく狂っているはずだから上手く騙せれば良いんだけど…」
『メリッサは頭良いから、いけるよ。あ〜ぁ、ドーナッツ無くなっちゃった』
「もう!ドーナッツくらい、また作ったげるわよ!そんな事より計画を…」
メリッサはコマデリを見つめました。コマデリは12才には見えないくらい身長が高く、メリッサと並ぶと大人と子供に見えるのです。メリッサは目が輝きました。
「コマデリ!私たち2人なら門番を騙せるわ!」
『うわぁ。いきなり大声出さないでよ、ビックリするだろ』
「コマデリが大人役をしてくれればね!」
『え、僕が大人?』
「コマデリと私が並ぶと、大人と子供に見えるからよ。門番なんて簡単に騙せちゃう」
『無理だと思うな〜』
メリッサは頭にきました。コマデリは否定ばかりして、少しも協力的ではないからです。
「無理じゃない!コマデリ、ちょっとはヤル気を見せてよね」
『だってさ、門番は色々と質問してくるんだよ?僕の頭じゃ無理だよ』
「だから、私がいるんじゃない!」
『メリッサだけは町を出れるかもね』
「もう!今日は終わり!」
メリッサは怒ってしまいました。コマデリのヤル気の無さと、のんびりとして真剣さが伝わってこない雰囲気に我慢できなくなったのです。
「明日は、もっと真剣な気持ちで来なさいよ!」
メリッサはコマデリに言うと、家へと帰ってしまいました。