おいでよ、嘘つきさん。
その日から、ミモザの生活は変わります。
ストットと学校帰りに遊ぶようになり、活発になりました。
ネリネも、ミモザの部屋に居たり居なかったり。美容師の勉強を頑張っているようです。
ミモザとネリネが二人の時間は、ほとんど無くなってしまいました。
しかし、二人とも「親友。二人はずっと一緒。二人で一つ」と考えお互いを尊重しました。
それに、ミモザが悲しいことがあった日は必ずネリネが居てくれるのです。
ネリネは変わらず「ミモザは最高！自信を持って」と励ましてくれます。
ミモザはネリネに励まされ、自信をつけていきました。


ある日、ミモザとストットが一緒に帰っていました。
ミモザは、ストットに聞きました。
「ねぇ、ストットの夢は何？」

「僕の夢か〜。ミモザは？」

「私は画家よ！ストット夢ないの？」

「僕の両親が美容師なんだ。だから、美容師になるつもりだけど…」

「ストットって美容師なの！？」

「僕は、まだ勉強中だよ。どうしたの？」

ストットが驚くほど、ミモザは興奮していたのです。なぜなら、ネリネの夢を思い出していたからです。
ミモザは言いました。
「ストット！私の友達にネリネって女の子がいるの。その子の夢が美容師なのよ」

「そうなんだ！僕と一緒だね」

「今度、良かったら三人で話さない！？きっと、楽しいわ！」

「楽しそうだな！うん、僕はいつでも良いよ」

こうして、三人で会う約束をしました。
ミモザは、ネリネの夢に一歩近づけると嬉しくなりました。
急いで家に帰りましたが、今日もネリネはいませんでした。
「一週間も帰ってこないだなんで…。大丈夫かしら？」
ミモザは、ネリネが少し心配になりました。
しかし、夢のために頑張っているのなら応援してあげようと思い直しました。

「ストットの話しをしたら、きっと喜ぶわ！早く帰ってこないかしら」

ミモザはネリネの喜ぶ顔を期待し、ネリネの帰りを待ち続けるのです。
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