おいでよ、嘘つきさん。
大きな船を貸し切り、パーティーを開きます。


もちろん、ホストは依頼主達。


メリアは女王の様に、もてはやされ御満悦。


「メリア、お前は美しい」

「メリア、色っぽい女だ」

「メリア、俺の女になってくれ」


メリアは妖艶に微笑み、様々な口説き文句を受けます。


「人生は派手に生きるものよね」


メリアは笑います。


色とりどりの酒、大きな花束、甘く美しい菓子達に囲まれたメリアは更に美しく見えるのです。


もちろん、依頼主達も食べて飲んで大騒ぎ。


メリアの幸せな時間です。

金の支払いは、もちろんメリア。


目玉が飛び出す金額を、軽く払います。


メリアにとっては、お安いもの。


この瞬間も、メリアのお気に入りです。


「私は、そんじゃそこらの女と違うのよ。あぁ、気持ちいい」


メリアには、堪らない感覚なのです。
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