おいでよ、嘘つきさん。
夕食、今日はご馳走を作りました。
アザミからの、お祝いの気持ちです。
しかし、何も知らないオリーブは驚くばかりです。

透き通ったスープ、生野菜のサラダ、卵がたっぷりのオムレツ、それに見たこともない大きな肉…、オリーブは料理に緊張してしまいました。

アザミが「ほら、好きなものから食べなさい」と言っても、オリーブは手をつけないのです。

アザミは不思議でした。
「嫌いな物があるの?」

アザミが聞いても、首を横に振るだけです。
オリーブは下を向いたまま、何にも言わなくなってしまいました。

アザミは「これは、何かしら?分からないわ」と、悩んでしまいます。
大抵の事は分かるのですが、今回ばかりはお手上げです。

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