おいでよ、嘘つきさん。
プルメリアは、明るくお喋りが大好きです。

アスターは、落ち着いていて、お喋りはあまり好きではありません。

いつも、プルメリアが一方的に話してアスターは黙って聞いています。

「ねぇ、アスター!私ね、学校で先生に褒められたの。プルメリアは頭が良いね、って!」

「そうなんだ。良かったね、プルメリア」

「うん。パパとママに言ったら、褒めてくれたわ!」

「良かったね」

「でもね、アスターの方が頭が良いってパパとママは言うの!確かにアスターは頭が良いわよ。でも、私だって頑張ってるのよ。もっと褒めてくれても良いと思うの」

「うん、そうだね」

「パパとママは、アスターが好きなんだわ。私よりもアスターが…。でも、仕方ないわよね?アスターの方がしっかりしてるから!」

「うん、そうだね」

「私もアスターが大好きよ!アスターも私の事好き?」

「うん、そうだね」

「!!アスター!話し聞いてないでしょ!?」

「うん、そうだね」

「ひどい!アスターなんか大嫌い!」

「うん、そうだね」

「大嫌い!大嫌い!大嫌い!」


いつも、このような会話を繰り返します。

プルメリアは、大嫌いだと言いますがアスターの事は大好きです。

アスターも、特に何も言いませんがプルメリアの事が大好きです。

二人は、とても相性が良いのです。

しかし、プルメリアは少し悔しく思っていました。

「アスターったら、私の話しに少しも興味が無いのよね。ちょっとは、興味を持ってほしいわ…」

プルメリアは、アスターの気を引こうと色々な話題をふります。

しかし、アスターは落ち着いたまま。

特に興味は持ちません。

「アスターをビックリさせる方法は無いかしら…?」

プルメリアは、毎日、毎日、色々な事を考えていました。

そんなある日、あれだけ頭の良いアスターが学校のテストで0点を取ってきたのです。

両親は大激怒します。
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