おいでよ、嘘つきさん。
アスターに両親は怒鳴ります。

「この大馬鹿者が!何をやっている!?お前の頭の中はゴミ屑か!?」

「すみません…。名前を書くのを忘れたのです」

「なんて、間抜けな馬鹿なんだ!?アスター!お前を信じていたのに!最低な奴だ!」

「すみません…」

「謝るだけなら猿でもできる!アスター、お前は猿だ!猿なんか要らない出ていけ!」

「すみません…」


アスターは涙を流して両親に謝ります。
アスターはプルメリアの様に口が達者ではないため、謝ることしかできないのです。

両親の怒りはおさまらず、アスターの頬を殴り怒鳴り続けます。

「殴っても殴っても、アスターに反省の色が見えない!まだ、殴られたいのか!?」

「嫌です。すみません!」

「お前は謝る事しか出来ないのか!?頭の悪いガキは家には要らん!さっさと出ていけ!」

「嫌です。すみません!!」


プルメリアは、そんな両親とアスターのやり取りをハラハラしながら見守っていました。

「アスターが追い出される…!」

プルメリアは恐怖を感じます。

「私が!私がアスターを助けないと!!」

プルメリアは決心します。
アスターを両親から助けるために、プルメリアは大声で叫ぶのです。


「きゃー!!何!?何なの!?貴方は誰!?」


突然のプルメリアの悲鳴に、両親は驚きました。

アスターも驚き、プルメリアを見ます。


「誰よ!?誰なの!!ママから離れなさい!!」


プルメリアは、母親の元に走り寄ります。
そして、母親の腕を引っ張り叫ぶのです。

「きゃー!!なんて、おぞましい顔なの!?貴方は誰なの!?早く、ママから離れて!!」

母親の後ろを見ながら、プルメリアは怒鳴るのです。

プルメリアの迫力に、母親は目がキョトキョト。

父親は、固まったまま。

アスターは口が開いたままです。

プルメリアは叫びました。


「貴方は悪魔!?それとも…。死神様!?」


このプルメリアの発言に、家族は驚きます。
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