おいでよ、嘘つきさん。
アスターは嬉しそうにプルメリアに言います。


「プルメリアは凄いよ!死神が見えるなんて!なぁ、死神って、どんな姿なんだ?」


プルメリアは得意げに答えます。


「おぞましい顔に、おぞましい腕、それに長い長い足があるの」

「おぞましいって、どんなの?」

「そうね…。顔はぐちゃぐちゃで、目と口しかないの。口は大きくて鋭い牙が見えてるわ。腕は四本あって、それのどれもが血で赤く染まっているの。細すぎる長い足は三本よ」

「うわぁ。凄い…。喋ったりするの?」

「いいえ。何も言わないわ。喋ったとしても、きっと理解できないわよ。だって、私の問い掛けにも反応しないもん」

「いいなぁ。俺も見てみたいなぁ」

「ちっとも良くないわよ!突然、ヌッと現れるのよ?最初に見た時は、どれだけ怖かったか!」

「でも、羨ましいよ。俺は見たいなぁ」

「アスターは変わり者ね。私は見たくないわ。それに、知られたくもなかった。だって、私が死神が見えるって分かった瞬間に皆の目が変わったでしょ?」

「確かにね。怖がってるよね」

「失礼な話しよ!私を怖がるんじゃなくて、死神を怖がれって感じだわ!」

「良いじゃん。かっこいいよ、死神が見えるなんてさ」

「良くない!かわいい女の子よ、私は!」


このように、プルメリアが死神が見えると分かった事でアスターとのお喋りに変化がみられたのです。

以前までは、素っ気なかったアスターが興味津々でプルメリアの話しを聞く。

プルメリアは楽しくて仕方ありませんでした。

しかし、プルメリアの町での評判はどんどん悪くなっていきます。
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