おいでよ、嘘つきさん。
プルメリアが町を歩くと、大人達が嫌な目で見てきます。

その目は、嫌悪、興味、蔑み…、様々な嫌な目です。

「死神が見えるだなんて嘘じゃないか」

「プルメリアの母親は、まだ生きてるぞ」

「嘘つき娘め、気味の悪い奴だ」


プルメリアは、そんな噂を聞くと悲しく、そして怒りも覚えます。


「何よ!?誰かが死ぬことを望むなんて最低よ!」


プルメリアは、町の人々の声に悩まされ続けるのです。

家では、噂の元凶の父親と母親にも厭味を言われます。


「親不孝者!私に近づくんじゃないよ!!」

「お前は悪の元凶だ!ったく!何でお前みたいなのが家にいるんだ」


プルメリアがアスターを助けるために言った言葉が、プルメリアを苦しめる結果になったのです。


「私は嘘つきなんかじゃない」


プルメリアが、いくら訴えようが誰も信じません。

プルメリアは悔しくて堪りませんでした。


しかし、幸か不幸かプルメリアが嘘つきでは無いと証明される事件が起こります。
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