おいでよ、嘘つきさん。
ある夜、火事がプルメリア家を襲うのです。

赤く燃え上がる炎。

気がついた時には、手が付けられない状況でした。


「ママーーー！！」


プルメリアの悲痛な叫び。

赤い光りに照らされたプルメリアの顔は涙で濡れています。

隣には父親とアスター。


アスターは、ぐったりとして動きません。


プルメリアは、母親を呼び続けました。


その姿は痛々しく、人々の心はズキズキと痛むのです。


「不謹慎な事を言い続けた罰だ…」


人々は、プルメリアを嘘つき呼ばわりし母親が生きていることを馬鹿にしてきました。

その報いが、この大惨事なのだと考えたのです。


プルメリアの叫び声を聞くたびに、人々の心は痛みます。


「ママ！早く出てきて！！」


プルメリアの声は、虚しく鳴り響くばかり。


炎の勢いは増し、家が大きな音をたてながら崩れていきます。


家の跡形がなくなるまで、プルメリアは叫び続けました。
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