おいでよ、嘘つきさん。

ばいばい

しかし、そんなプルメリアの決意とは反対に、町中ではプルメリアが里子に行く話題で盛り上がっていました。


「プルメリアが、里子に行くらしいぞ!」


「厄介者がいなくなる!」


「町が平和になるわ!脅えなくて済むもの!!」


口々に歓喜の声をあげます。


「見送りは盛大にしてやろう!」


面白半分で言うのです。


しかし、プルメリアは里子に行くつもりはありません。


「私は行かないわよ」


プルメリアは宣言するのです。

当然、町の人々は落胆します。

しかし、プルメリアの父親は「必ず里子に出す」と言っています。

人々は、どちらが本当なのか分かりません。


しかし、町の人々は自分の願望に従い行動するのです。


「プルメリア、きっと素敵な家よ!そんな嫌がらず旅行に行く気持ちで行ってらっしゃい」


「おめでとう!羨ましいよ!俺も里子に行きたいくらいだ。聞いた話しだと、えらく金持ちな家らしいぞ!プルメリアは幸せ者だな」


町の人々は、必死にプルメリアをおだてます。

プルメリアに出ていってほしいから、これだけの理由です。


しかし、いくら町の人々に言われてもプルメリアは「行かない」と答えるのです。

プルメリアは、アスターの事を考え勇気をもらい人々の言葉と戦っていました。
< 87 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop