おいでよ、嘘つきさん。
コマデリとの待ち合わせ場所は、真ん中の高い建物の階段です。
その場所からは色とりどりにぼんやりと光る町が一望できるからです。
町は嫌いだけど、この幻想的な雰囲気はいつまで見てても飽きません。
メリッサは急いで階段を上ります。
待ち合わせ場所には、既にコマデリがいました。メリッサは息を切らしてるのを見たコマデリは優しく笑いました。
『メリッサ、顔赤いよ〜。そんな慌てなくて良いよ、僕は待つの平気だから』
相変わらず、コマデリはのったりとした話し方です。メリッサは、こういう所も好きなのです。
「駄目よ。私は待つのも待たされるのも嫌いだから。ごめんね、これあげるから許して」
メリッサはジンジャークッキーの箱を手渡しました。コマデリは嬉しそうに、またゆっくりと話します。
『あ〜、これ僕の大好きなお菓子だ!嬉しいな、ありがとう。メリッサも座りなよ、一緒に食べよ』
メリッサは満足げにコマデリの横に座り、2人でお菓子を食べました。
『おいしいなぁ、メリッサは料理が上手いね。僕、メリッサの作るお菓子大好き』
「まぁね!まぁ、料理が好きなだけだよ。はぁ〜、今日も疲れたわ」
『どうしたの?』
「町の人々が、狂ってるって思っちゃうの。それとも私が狂ってるのかな?」
『どうだろぉ。僕は町の人々を狂ってるとは思わないなぁ。だって、僕の話し方って、とろいだろ?だから、人の事言えないよ』
「コマデリは狂ってなんかないわ!私、町の人は嫌いだけどコマデリは好きだもん」
『僕もメリッサが好きだよ。でも、自分が狂ってるって分かるんだよねぇ』
「まったく、もっと自信もちなさいよ!絶対に、町の人が狂ってるのよ」
『そうだね。メリッサの言う通りかも』
「絶対そうよ!決めたわ、私この町を出る!コマデリも一緒に行こう!」
『そうだね。楽しそう。あぁ、お菓子なくなっちゃったよ〜』
メリッサは急にワクワクしてきました。この町から出て狂ってない人との会話に希望を感じたからです。
一方のコマデリは空っぽの箱をのぞいています。
メリッサは立ち上がり言いました。
「よし!明日から準備を始めよう!コマデリも準備しなよ!?」
『うん、わかったよ。楽しみだね〜』
2人は町を出る事を誓いあいました。メリッサは、心のモヤが晴れたように思い笑顔でコマデリと別れました。
家の近くまで来ると、例の女性が話しかけてきました。
『メリッサ!おいしかったわ!』
「良かった。また作ったらプレゼントするね」
『とても甘くてスパイシーなの!でも、お肉の味は全くしなかったわよ?』
「お肉は使ってないからだよ」
『何ですって!?お肉を使わない料理!魔法だわ!』
「そうだね、魔法だね」
『感動よ!魔法使いさん宜しくね!』
「うん。じゃあね」
向かいの女性は、目が爛々と輝いています。メリッサは無視をして家に入りました。
その場所からは色とりどりにぼんやりと光る町が一望できるからです。
町は嫌いだけど、この幻想的な雰囲気はいつまで見てても飽きません。
メリッサは急いで階段を上ります。
待ち合わせ場所には、既にコマデリがいました。メリッサは息を切らしてるのを見たコマデリは優しく笑いました。
『メリッサ、顔赤いよ〜。そんな慌てなくて良いよ、僕は待つの平気だから』
相変わらず、コマデリはのったりとした話し方です。メリッサは、こういう所も好きなのです。
「駄目よ。私は待つのも待たされるのも嫌いだから。ごめんね、これあげるから許して」
メリッサはジンジャークッキーの箱を手渡しました。コマデリは嬉しそうに、またゆっくりと話します。
『あ〜、これ僕の大好きなお菓子だ!嬉しいな、ありがとう。メリッサも座りなよ、一緒に食べよ』
メリッサは満足げにコマデリの横に座り、2人でお菓子を食べました。
『おいしいなぁ、メリッサは料理が上手いね。僕、メリッサの作るお菓子大好き』
「まぁね!まぁ、料理が好きなだけだよ。はぁ〜、今日も疲れたわ」
『どうしたの?』
「町の人々が、狂ってるって思っちゃうの。それとも私が狂ってるのかな?」
『どうだろぉ。僕は町の人々を狂ってるとは思わないなぁ。だって、僕の話し方って、とろいだろ?だから、人の事言えないよ』
「コマデリは狂ってなんかないわ!私、町の人は嫌いだけどコマデリは好きだもん」
『僕もメリッサが好きだよ。でも、自分が狂ってるって分かるんだよねぇ』
「まったく、もっと自信もちなさいよ!絶対に、町の人が狂ってるのよ」
『そうだね。メリッサの言う通りかも』
「絶対そうよ!決めたわ、私この町を出る!コマデリも一緒に行こう!」
『そうだね。楽しそう。あぁ、お菓子なくなっちゃったよ〜』
メリッサは急にワクワクしてきました。この町から出て狂ってない人との会話に希望を感じたからです。
一方のコマデリは空っぽの箱をのぞいています。
メリッサは立ち上がり言いました。
「よし!明日から準備を始めよう!コマデリも準備しなよ!?」
『うん、わかったよ。楽しみだね〜』
2人は町を出る事を誓いあいました。メリッサは、心のモヤが晴れたように思い笑顔でコマデリと別れました。
家の近くまで来ると、例の女性が話しかけてきました。
『メリッサ!おいしかったわ!』
「良かった。また作ったらプレゼントするね」
『とても甘くてスパイシーなの!でも、お肉の味は全くしなかったわよ?』
「お肉は使ってないからだよ」
『何ですって!?お肉を使わない料理!魔法だわ!』
「そうだね、魔法だね」
『感動よ!魔法使いさん宜しくね!』
「うん。じゃあね」
向かいの女性は、目が爛々と輝いています。メリッサは無視をして家に入りました。