狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「……――星哉、疲れない?」
「だから、寝ろって」
「うん……。でも、なかなか眠れなくて」
「寝ようとしてないから寝れないんだろ」
さっきからこんな会話を繰り返しているあたし達。
もう少し一緒にいてって頼んではみたものの、やっぱりそばにいられるとドキドキして眠るどころじゃなくなる。
無防備に眠ってよだれを垂らしたりしたら恥ずかしいし、いびきをかいたらきっと引かれちゃう。
そんなこんなを考えると、やっぱりおちおち眠ってなんていられない。