狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
それに、何よりの不安がクリスマスプレゼントだ。
毎月のお小遣いはたかが知れてるし……。
「ハァ……。日払いのバイトがあればいいのに」
2日くらいの短期のアルバイト。
日払いならもっと嬉しい。
だけど、そんな良いバイトなんてあるわけないよね……。
「いいなぁ~、桃華は~。あたしも彼氏と過ごしたいぃぃ!!」
唇を尖らせる沙希。
あっ……。
その時、ふとこちらに熱い視線を送る人物に気が付いた。
その人物はあたしと目が合うなり、慌てて目を反らす。
分かりやすすぎるよ……。
あたしは思わずクスッと笑った。