狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
ふわふわと空に浮かんでは消えていく白い煙。
あたしは感情を抑えるためにギュッと唇を噛みしめる。
「ははっ……。なんか……ひどいなぁ、それ」
「何がだよ」
「星哉はあたしが誰と何をしてても全然平気みたいだもんねっ?」
笑顔を作ってごまかそうと思っても、顔中がひきつる。
愁太と二人でご飯を食べにいっても、星哉は何とも思わないんだよね?
あたしは、星哉が幼馴染の女の子と二人っきりでいるところを想像しただけでもすごく嫌な気持ちになる。
それは、星哉が大好きだから。
大好きだからこそ、嫉妬もするし、不安にもなるんだ。