狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「瑞穂ちゃんとは……どういう関係なの?」
「それは……――」
「言えないって言うことは、やましい関係ってことだよね……?」
「やましくねぇよ。瑞穂は……――」
「……――やめてっ!!」
たまらなくなってそう叫ぶと、あたしは繋がれている星哉の手を振り払った。
「他の女の子の名前……呼んだら嫌なの……」
「おい、落ち着けって」
どうしても自分自身をコントロールできない。
「落ち着けない!!あたしは星哉みたいに……いつも冷静じゃいられないもん……」
唇が震えて上下の歯がガチガチと当たる。
「あいつとのこと話せばそれで満足か?それなら……――」
「違うのっ!!あたしは……――」
自分でも何に対してこんなに熱くなっているの分からない。