狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
あたし……星哉を裏切った。
瑞穂ちゃんに抱きつかれた星哉を見た時、『浮気してるのかも』なんて疑っていたくせに、自分はほかの男の子とキスをしてしまったなんて。
「ううっ……。あたし……何してるんだろう……っ」
一度止まったはずの涙が再び溢れ出す。
星哉、ごめんね。
本当にごめんね。
心の中で何度も謝ってふと顔をあげると、もうそこに星哉の姿は見えなくて。
それに気付いた途端、再び涙が溢れだした。