狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
第十二章 不良なんて大っ嫌い?
週明けの月曜日。
予想通り、学校に星哉の姿はなかった。
「ちょっ。どうしたのそれ!!」
教室に入るなり、あたしの異変に気付いた沙希が驚いて駆け寄ってきた。
夜通し泣いたせいか、目が腫れてひどい顔になっている。
「実はね……――」
正直、自分でもどうしたらいいのか分からなくなっていたあたしは、沙希に全ての事情を話した。
「そっかぁ……。そんなことがあったんだね……」