狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「とにかく、一刻も早く狼谷君に謝りなよ?」
「うん……。そうする……」
と決めたものの、結局この日、星哉が学校に姿を現すことはなかった。
―――そして、放課後。
星哉のことが頭から離れないまま校門をくぐると、そこには意外な人物が立っていた。
「……――よっ!」
「ナオく……ん?」
「突然、わりぃーね。ちょっと、いい?」
「うん……」
180センチ近くある身長に派手な髪型。
愛嬌のある笑みを浮かべたナオくんに周りの視線が集まる。
星哉もそうだけど……こうやって見ると、ナオくんもすごく目立つ。
「じゃ、いこっか~?」
「うん」
笑顔のナオくんにつられてあたしも笑顔で頷いた。