狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「俺も仲間に入れてよ~」
「あっ、ナオくん!」
ナオくんの登場に目を丸くしていると、ナオくんはスッと瑞穂ちゃんの隣に移動してニッと子供のように笑った。
「瑞穂は俺に任せて、今日は桃華ちゃんと楽しんで来いって」
ナオくんは瑞穂ちゃんの肩をそっと抱く。
「なっ。俺らは俺らで楽しいこといっぱいしようぜ」
「楽しいことってなに?」
「んー、ただの幼なじみじゃできないこととか?」
ナオくんは試すような瞳を瑞穂ちゃんに向ける。
瑞穂ちゃんはそんな視線をうけ止めるかのようにニコリと笑った。
もしかして、ナオくんって瑞穂ちゃんのこと……――。