狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
とろけるような甘すぎるキス。
今までで一番、星哉からの愛を感じるキス。
星哉はあたしの耳元にそっと口元を寄せて囁く。
「桃華が好きだ」
その言葉に、ドキドキが止まらない。
「この気持ち、どうしてくれんだよ」
「あたしも……好き。大好き……。どうしようもないくらい、大好きだよ」
「バーカ、俺の方がずっとお前のこと好きだったし」
「へ?どういう意味……?」
「お前、よくラーメン屋来てただろ。その時から……――」
そこまで言うと、星哉は再びあたしの唇を奪った。
何それ。どういう意味?
ラーメン屋?って、もしかして……
あたしが星哉の手に落書きをするずっと前から……
あたしのことを好きでいてくれたの!?