狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
狼谷君といると、ドキドキする。
胸が苦しくなる。
顔がにやけちゃう。
狼谷君に触れられた部分がいまだに熱を持っているみたいに、ジンジンする。
その時、ハッと気が付いた。
あたし、狼谷君に恋をしたんだ。
自分でも気づかないうちに、急激に惹かれていた。
「狼谷君……」
その名前を言葉にするだけで顔がほころぶ。
誰かに恋をするとこんな気持ちになるんだ。
あたしはこの日、ようやく自分の気持ちに気が付くことができた。