狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
それに、不良は正直、苦手。


中学生の時、塾に向かう途中で駅前にたまっていた不良の集団に何度となく絡まれた。


『ねぇねぇ、何してんの~?一緒に遊ぼうぜ~。なぁ、この子可愛くね?』


『ほら、恐がんなって。ちょっと遊ぼうって言ってるだけだろ?なぁ?』


『お前ら中坊カラからかってんなよ』


『ビビッてる顔、マジウケんだけど』


『何その反応!!男慣れしてなくてマジ可愛いんだけど~!!』


ギャハハハハと不快な笑い声をあげる不良集団には散々嫌な思いをさせられた。


しつこくついてこられて、腕を掴まれて引っ張られたことだってある。


その度に不良という人たちへの不快感が増していった。

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