嘘つきな恋の始まり
ー放課後
「はぁはぁ」
授業が終わると速攻で昨日の路地まで走り。
「お財布…」
地面に這いつくばって必死にお財布を探し始めると
「わ〜水色か」
後ろから声が聞こえてきて
「へっ!?」
慌てて起き上がると
「さ、佐伯くん!!?」
そこにはいつも遠くからしか拝めないあのキラキラした王子様が
「え?水色ちゃん俺の名前知ってるの?」
水色ちゃん?
「は、はいっもちろんです!」
「へ〜そっかぁ…で!もしかして探してる物ってこれ?」
佐伯くんの綺麗な手には私の汚ったないお財布が
「あっ、そうです…」