嘘つきな恋の始まり
・王子に買われた姫



「おはよー水色ちゃん」




「お、おはようござい…ます」



ボロい家の前には真っ白な大きな外車が停まり、側にはキラキラと輝く王子様が立っていた。




何度も昨日の出来事は夢なんじゃないかって思ったけどホントに迎えに来た、




「さぁ乗って」



王子自ら車のドアを開けてくれた




「その前にこれ!お返しします!」




茶色い封筒を佐伯くんに渡した





「なにこれ?」



中身を確認すると




眉を歪めた



「いいんだよ?受け取って!前金だと思って」




「こんな大金受け取れません!」




昨日家に帰ってお財布を開けてビックリ



千円しか入ってなかったはずなのに福沢諭吉が20枚ほどいました…。



通りでお財布が分厚かったわけだ、



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