愛 -エイエン-
−次の日−

“ピンポーン”

「あっ!きぃチャン、亜希チャンいらっしゃい♪入って〜♪」

日曜日の昼過ぎ、瑛奈は母親の亜希子と一緒に山下家に遊びにきた。

「お邪魔します♪…智美サン、海斗と陸斗はいます?」

瑛奈は陸斗と海斗の母親の事を名前で呼んでいた。

若くてカワイイ感じの智美にオバサンとゆう言葉とは不釣り合いだからだ。

「海チャンは朝から友達と遊びに行っていないんだけど、陸チャンはお昼ご飯食べた後、自分の部屋にいるわよ♪…最近帰りが遅いから寝不足みたいで寝てるのかも。」

「陸斗クンどうしたのかね?」

最近の陸斗の様子に、少し淋しそうに話す智美に、亜希子も心配そうに言った。

「…ちょっと陸斗の部屋行ってきますね♪」

「うん、お願いね♪」

お茶しながら雑談を始めた智美と亜希子に瑛奈は、陸斗の部屋へと向かった。
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