愛 -ｴｲｴﾝ-

 重なるｷﾓﾁ 

−夏休み初日−

「本当今日は天気いいね♪」

「あ〜…暑い。」

「ちょっと陸斗聞いてるの!?」

「…眠い。」

「もぉ〜(怒)」

陸斗と瑛奈は久しぶりのﾃﾞｰﾄに手をつなぎ、街中を歩いていた。

少しﾀﾞﾙそうにする陸斗に、瑛奈は不機嫌そうに言った。

「(笑)怒るなよ。話し聞いてるよ♪本当天気いいな☆」

「…もう知らない。」

陸斗は不機嫌になった瑛奈を一生懸命なだめた。

「…せっかく二人で久しぶりに会ってるのに…」

「ごめんて！(笑)」

「………。」

“ﾁｭｯ”

「…ｯ!?」

「…機嫌直った？」

「…(笑)しょうがないなぁ。」

なかなか機嫌を直そうとしない事に、陸斗は軽く口づけをすると、瑛奈からは笑みが零れた。




「…んで、今日は何買うん？」

「内緒ぉ♪」

機嫌の直った瑛奈に、陸斗は問う、瑛奈は嬉しそうに言った。

瑛奈はもう直ぐくる陸斗の誕生日のﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを下見に来たのだった。