愛 -エイエン-
「これ瑛奈に似合うんじゃん?(笑)」

「…それ子供服なんだケド(怒)」

デパートに入り、一通り見て回っていると、陸斗は笑顔で子供服を瑛奈にあてて見せた。

「アハハっ(笑)瑛奈には入らないか♪」

「もぉ〜(怒)」

陸斗の言葉に瑛奈は頬を膨らませながらも、久しぶりのショッピングを楽しんでいた。




「あっ陸斗!?」

「おっ梨華じゃん!」

「…瑛奈チャンこんにちは☆デート中?」

「…こんにちは。」

陸斗と瑛奈が楽しく会話をしながら歩いていると、梨華と偶然出くわした。




「………。」

「瑛奈元気ないけどどうした?」

少し雑談した後、梨華は立ち去ったが、瑛奈は陸斗と梨華があまりに親しく話していた為、ヤキモチを妬いていた。

それに全く気が付かない陸斗に、瑛奈は何も言う事が出来なかった。




“チュッ”

「じゃあまた明日な☆」

「…うん…じゃあね☆」

夕方、買い物を終え、陸斗は瑛奈を家の前まで送ってきた。

笑顔で見送る陸斗に、瑛奈は何処か気持ちがスッキリしないまま家に入っていった。
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