チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです
「あたしのカバン、そこになかった?」


不安そうに弥生ちゃんが呟く。


「なかったよ?……どうして?」


「カバンがないの……あたしの制服、どこかに行っちゃった……」


「弥生ちゃんのカバン!?」


あたしもしかして、間違えて弥生ちゃんのカバンを持っていった?


って思ったけど、カバンについていたマスコットはあたしのだし、そんなわけもないか。






教室の中を隅々まで探すけど、弥生ちゃんのカバンは出てこず。


結局、弥生ちゃんは体操着のまま授業を受けることになった。


弥生ちゃんは人を疑ったりしないけど、あたしはもしかして…と思いはじめていた。
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