チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです
「…落ち着けって。とりあえず、それ…返せな?」


俺は相手をなだめるように、最新の注意を払いながら、そっと手を伸ばした。


「嫌だ…虎ちゃんからのメールが詰まったこんなケータイ破壊してやる!!」


男はケータイを高く掲げた。





「おいっ、待て!!テメー、それ壊してみろ!?二度と見れねぇツラにしてやるからな!!」


弥生ちゃんのメールがーーーーっ!!


しかも、昨日の夜に送ったメール、自己最高傑作だったのに、返信がねーんだよ。


もしかしたら、そろそろ返事が来るかもしんねーのに!


返せよ、バカヤロウ!


「なんでそんなに必死なんだ!?異常だろ、男同士でお前ら…」


いや、そっくりそのまま言葉を返すぜ?


お前はノーマルだって言えんのか?


つか、ケータイ破壊されそーになったら、誰だって必死にもなるって!!


「返せ!」


「嫌だ!」


「力で俺に勝てると思ってんのか?」


俺は渾身の力を込めて、相手を殴ろうとした。


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